
お正月やお祝いで食べるお餅は美味しいものですが、高齢の方にとっては喉に詰まらせるリスクがあり、心配ですよね。
安全のために「食べるのを我慢してもらうべき?」と悩むご家庭や介護現場も多いのではないでしょうか。
確かにそのままでは危険ですが、調理の工夫次第で窒息のリスクはぐっと減らせます。
そこで本記事では、高齢者が安全にお餅を食べるための基本ポイントや調理の工夫、さらに家族みんなで安心して楽しめる便利な「お餅商品」を分かりやすく解説します。
***目次***
高齢者が安全に餅を食べる!喉に詰まらせない基本ポイント

高齢者にとって餅は安全ではない
餅は柔らかくて美味しいですが、ご存知のとおり、時間が経てば硬くなることや、噛み切るときにかなりの噛む力が必要な食べ物です。
高齢者になると、どうしても段々噛む力が弱くなってきます。
噛む力が弱くなった高齢者の中には、しっかりと噛まないまま飲み込む人も多いので、咀嚼力や飲み込む力が弱っていると、喉に詰まるリスクがとても高まるので注意が必要です。
高齢者が安全に餅を食べる基本ポイント
・小さくカットする
大きさは、無理なく噛める一口サイズにしましょう。
一口で食べられない大きさの餅は、噛むにも力がいるし、喉に詰まりやすいです。
カットは、小さく、薄く、細かく切ることで、角を取って丸くすると、喉への引っ掛かりも防ぎやすいと思います。
・よく噛んで、ゆっくり食べる
高齢者の場合は、よく噛むこととゆっくりと食べることに集中します。
回りの人もさりげなく注意深く見守り、焦らないで食べるようにしてもらいましょう。
・餅は水分と一緒に食べる
餅は粘り気が強く引っかかりやすいので、水分でのどを潤しながら食べると、スムーズに飲み込むことができます。
食事のときも、お茶や汁物と一緒に食べ、食べるときにむせないように、ゆっくり食べることも必要です。
・食べるときは姿勢を正す
食べるときは姿勢を正して、背筋をのばすことで、気道がすっきり伸びて餅が引っかかりにくくなります。
姿勢が悪いまま食べると、気道が狭くなり誤嚥のリスクが高まります。
・なるべく複数で食べる
一人で食べると、万が一喉が詰まっても助ける人がいないので、高齢者が餅を食べるときは、常に誰かと一緒に食べるようにしましょう。
介護でも安心!お餅や団子が食べやすい工夫とは?

前項の基本ポイントのほかにも、危険回避するために調理方法や食べ方、さらに餅の代用品による工夫があります。
介護の現場でも実践しやすいので、参考にしてください。
食べやすい工夫
・餅を柔らかく調理する
焼いた餅よりも、煮たり茹でたりする方が柔らかく仕上がります。
柔らかくすると、噛む力が弱い人でも食べやすくなります。
具体的には、雑煮、お汁粉などが高齢者や介護を受ける人も食べやすいと思います。
・餅にとろみをつける
餅にあんこやきなこ、蜜などのとろみをつけると、そのままで食べるよりも飲み込みやすくなります。
むせたり、誤嚥するリスクも減らすことができます。
高齢者と一緒に楽しむ!詰まりづらい餅商品とは?

餅は高齢者にとって危険物というイメージがありますが、嚥下機能が低下した人でも、安心して食べられるように工夫された餅商品も販売されています。
その中からピックアップした商品をご紹介します。
スプーンで食べるおもち
高齢者や飲み込む力が低下した人でも食べやすくした餅です。
粘り気やベタツキが少なく伸びないので、喉に詰まりにくい餅です。
スプーンですくって食べられるので、一口サイズでゆっくり食べることができます。
やわらか福もち
かみ切りやすく、粘りやベタツキを抑えているので、歯や喉に引っかかりにくい餅です。
一般の餅と同じように、焼いたり煮たり、茹でて食べることができます。
白玉もち
一口サイズに輪切りすることもでき、熱湯で2分程茹でるだけで、餅が出来上がります。
雑煮やお汁粉、お吸い物にもぴったりです。
餅風デザート
デザートですが、食感が餅をイメージしているので、餅を食べている気分になれます。
本物の餅とは違い、柔らかく舌でつぶせる安全性の高い、もち米入りのゼリーです。
まとめ
高齢者が餅を食べるときは、喉に引っかからないが心配ですよね。
でも食べ方を工夫するとか、見守りながら食べるなど、本人も回りも注意することで、事故リスクは大きく減らすことができます。
基本ポイントを押さえて、美味しく楽しくお餅を食べましょう。