
葬儀や法事などでお参りするときや合掌するときは、数珠を手に持つのが当たり前だと思いますが、お墓参りのときは皆さんどうしていますか?
お墓参りを見ていると、数珠を持っている人もいれば、持っていない人もいます。
そこで疑問を持つのが、お墓参りに数珠はいるのか、忘れた場合はどうすればよいのかなどではないでしょうか。
そこで本記事では、お墓参りに数珠は必要か?持ち方や色に意味はあるのか?数珠の選び方やお墓参りマナーについて解説します。
数珠とお墓参りについて、参考にしてくださいね。
***目次***
数珠とは?お墓参りに必要なのか?忘れた場合はどうする?

(数珠とは?)
数珠(じゅず)とは、仏教の世界で使われる仏具の一つで、念仏やお経を唱える時に使われ、念珠(ねんじゅ)と呼ばれることもあります。
葬儀や法要、お寺やお墓のお参りなどに使われるのが一般的です。
また、身に付けることで、厄災から身を守るお守りのような意味合いも持っています。
(お墓参りに必要なのか?)
マナー的には、持っていくのが望ましいですが、必ず持っていかなければならないというわけではありません。
数珠自体は仏具といっても個人の持ち物なので、数珠を持たずに手を合わせても、故人やご先祖への敬意は変わらず、偲ぶ気持ちも十分に伝わるという解釈ですね。
(数珠を忘れた場合はどうする?)
数珠を忘れても特に問題はないので、そのまま手を合わせた合掌で構いません。
合掌をして、ご先祖に対して感謝と偲ぶ心があれば良いのです。
実際には、お墓参りに数珠を持っていかない人は、たくさんいます。
ただし、問題はないとしても、持参する方が丁重な供養になるし、マナーとしては基本です。
(数珠を忘れたとき、避けること)
・数珠の貸し借り
・・・数珠は個人で持つ物であり、持主のお守りという意味もあるので、他人と共用するとか、貸し借りをすることは避けてください。
持っていないときは、何も持たないで合掌するだけで良いのです。
・他宗教に数珠を押し付けない
・・・数珠は仏具の一つなので、他の宗教の信者に対しては意味がありません。
それぞれの宗教の心で、お墓参りを行ってください。
数珠の持ち方は?数珠の色に意味はあるの?

(数珠の持ち方)
持ち方は、各宗派によって違いがあります。
・浄土宗
・・・両手で持ちます。両手の親指と人差し指の間にかけて垂らしますが、房を親指側の手前に来るようにします。
・真言宗
・・・両手で持ちます。合掌した形で両手の中指に数珠をかけて、あやとりのように垂らします。
・天台宗
・・・両手で持ちます。両手の中指と人差し指の間にかけて、房が真下にくるように持ちます。
・曹洞宗・臨済宗
・・・片手で持ちます。左手の親指と人差し指の間にかけて、そのまま片手で垂らします。
(合掌するとき)
それぞれの宗派に合わせて数珠を持ち、房は下に垂らしてそのまま合掌してください。
(焼香するとき)
数珠を左手に持ち、焼香は右手で行います。
数珠は、左手の親指と人差し指の間にかけるか、左手首にかけます。
(数珠の色の意味)
数珠の珠(たま)の色や素材には、それぞれの意味があります。
ただし、色そのものに宗教的な決まりがあるわけではなく、宗派や個人の好みなどで選んでOKなので、参考として考えてくださいね。
・黒、黒檀
・・・喪の色として、厳粛、落ち着き、格調が高さなど意味を持ち、男性に人気があります。
・白、透明
・・・清浄、純粋さを表し、男女ともに人気のある色です。
・茶、深緑
・・・落ち着きのある印象を与え、年代を問わない色です。
・紫、紫檀
・・・高貴な色であり知性的で、女性に人気があります。
・ピンク、赤色、メノウ
・・・優しさや健康、長寿を表し、女性に人気です。
・水晶
・・・浄化、開運を表し、どんな宗派にも使える万能な色です。
・青、水色
・・・爽やかで、幸福を表し、女性に人気があります。
数珠の選び方とお墓参りの基本マナーは?

(数珠の選び方)
数珠を選ぶときは、宗派、性別、使う場面によっても違いがありますが、主に次のことを考えて選びましょう。
・本式数珠を選ぶ場合
・・・各宗派によって決められた正式な数珠です。
浄土宗や真言宗、曹洞宗などではそれぞれ珠の数・並び・房の形が違います。
法事や葬儀など宗派にこだわる場では、本式数珠を選ぶと安心です。
・略式数珠
・・・一般的な数珠で、宗派によらず使用でき、葬式や法要、お墓参りなどで使用します。
特に宗派にこだわりがなければ、この数珠でも十分です。
・色や素材で選ぶ
・・・前項の(数珠の色の意味)色や素材を参考にしてください。
初めて数珠を選ぶ場合や、特にこだわりがない場合は、略式数珠の中から、落ち着いた色の木製または天然石のものを選ぶと良いでしょう。
(お墓参りの基本マナー)
基本的マナーは、厳粛なマナーということではなく、ごく常識的なマナーになります。
・服装
・・・特に決まりはないので、家族だけの場合は普段着でも良いですが、他の人と一緒に行く場合は派手な服装や露出の多い服装は避けて、落ち着いた色や清潔感のある服装にしましょう。
・お墓参りの仕方
・・・お墓周りの雑草を抜いたり、花たての水替え、掃除などを行なう→供花、お供物、線香を備える→合掌してご先祖に感謝と近況報告をする。
・お供物
・・・故人がすきだったお菓子、果物、飲み物などが一般的です。
お供物はその場所で一部を食べても良いですし、残ったものはカラスや動物に荒らされるので必ず持ち帰ります。
まとめ
数珠を持つ意味や持ち方などは、それほど難しい内容ではありません。
自分自身の仏具として、またお守りとして、仏教の行事等で使ってください。
合掌のときに持つことで、より弔いや感謝の気持ちを深くすることができます。