
日本の食卓を飾る鍋料理は何かと問えば、「すき焼き」と答える人も多いと思います。
濃厚な味付けと肉の香り、その美味しさは、日本を代表するご馳走です。
でも、すき焼きにも大きく分けて、関東風と関西風があるのをご存知でしょうか?
それぞれのスタイルにはこだわりがあり、好みも分かれるところです。
本記事では、すき焼きの関東風と関西風の割り下、作り方、食べ方の違い、こだわりの違いなどを解説します。
また、それらをヒントにした、裏技の食べ方についてもご紹介します。
さて、どちらのすき焼きがお好みでしょうか。
***目次***
関東風と関西風!すき焼きの割り下、作り方、食べ方の違いは?

同じすき焼きでも、関東と関西では調理法や食べ方に大きな違いがあるので、比較してみました。
(割り下:味付け)
・関東風
・・・あらかじめ「割り下」という調味液を作ってから、調理を始めます。
割り下は、醤油、みりん、酒、砂糖、だし(又は水)がベースの甘辛い調味液です。
それぞれ、一定の比率で調整するので、誰が作っても味付けは似ています。
・関西風
・・・割り下を事前に作ることはしません。
牛肉を焼くときに醤油や酒、砂糖(ザラメ)などを直接かけて味付けを整えます。
その場で味付けを調整するので、作る人のタイミングや好みによって、味付けは変わります。
(作り方)
・関東風
・・・鍋に割り下を鍋に入れ、ひと煮立ちさせてから、肉や野菜などの具材を加えてじっくり煮込んで仕上げていきます。
・関西風
・・・熱くした鍋に牛脂を溶かし、その上に牛肉を広げて焼きます。
焼いた肉に砂糖(ザラメ)を振りかけ、醤油と酒などをかけて味を絡め、続いて野菜や豆腐などの具材を加えて仕上げていきます。
(食べ方)
・関東風
・・・具材を順番に割り下で煮るという「煮込みスタイル」で、均一的な味を楽しめます。
・関西風
・・・肉や野菜を焼きながら食べるので、イメージ的には「焼き肉スタイル」です。
肉や野菜の香ばしさをダイレクトに味わえます。
関東風と関西風のすき焼き!こだわりの違いは?

(割り下へのこだわり)
・関東風
・・・それぞれの家庭の味はありますが、事前にバランスの取れた割り下を作るので、失敗することはありません。
その割り下に肉や野菜を加え煮込むので、一定のレベルの上品な味わいが楽しめます。
・関西風
・・・割り下自体が存在しないので、割り下に対するこだわりはありません。
しかし、自分で味付けをするので、個人好みの味を楽しむことができます。
作る人が違えば味も変わり、作るたびに別の味わいを感じることができるという、自由な感覚も関西風ならではと思います。
(食べ方へのこだわり)
・関東風
・・・煮込みながらゆっくりと、食べるのが関東風です。
肉も野菜も全て煮込むことで味を統一かしていますが、このスタイルは「牛鍋」の流れを汲んでいるという説があります。
割り下の旨味を十分浸み込ませた状態で、溶き卵にくぐらせて食べるのが、最高の食べ方というこだわりがあります。
・関西風
・・・焼きながら味を絡めて、焼けたそばから食べるので、肉や野菜の美味しさをそのまま楽しむのが関西風の醍醐味です。
また、味付けの変化を感じることができ、作る人の腕が味を左右します。
関東風と関西風どっちがお好み!自宅で試す裏技の食べ方は?

関東風と関西風はスタイルが違うので、どちらが好みなのかは個人によります。
一番良いのは、両方のスタイルで食べてみることです。
また、どっちが好みという決め方ではなく、両方の良さを引き出し、さらに美味しくするという工夫・裏技もあります。
(関東風をアレンジする)
・割り下を後で加える
・・・本来先に割り下を入れますが、先に軽く肉を焼いてから割り下を加えると、肉の香ばしさを感じながら味の深みを楽しめます。
・ザラメを使う
・・・関東ではザラメを使うことはありませんが、砂糖の代わりにザラメを使うことで甘さとまろやかさが増し、いつもとちょっと違う味になります。
(関西風をアレンジする)
・焼く順番を工夫する
・・・元々関西風ではよくすることですが、関東風ではしない食べ方があります。
関西風は、最初の肉の一枚目はザラメと醤油だけで楽しみ、二枚目以降から野菜を加えます。
同じように肉の一枚目は焼いて食べ、その後割り下を加えて煮込み、野菜を加え食べ方も試してください。
関西風と関東風の両方が楽しめます。
・前半と後半でスタイルを変える
・・・前項と似ていますが、前半は関西風、後半は関東風で煮込んで食べると、ハイブリット的な両方の良さと魅力を感じられます。
まとめ
関東風と関西風のどちらが上かという比較ではありません。
それぞれの作り方や食べ方の違いを比較してみました。
どちらも根強いファンがいて、それぞれの味やこだわりを持っています。
それぞれの食べ方や自宅での裏技による食べ方を試してみて、すき焼きの奥深さを楽しみましょう。