地震や台風、水害など突然の災害で被災した人へ対する「お見舞い」には、相手を思いやる気持ちだけではなく、正しいマナーも大切です。
「何かしてあげたい」「手助けしたい」と思っても、お見舞金の相場はいくらなのか、どんな品物を贈るのが良いのか、迷う人も多いと思います。
せっかく品物を贈っても、見当違いの物を贈っては、かえって迷惑をかけてしまいます。
そこで本記事では、災害のお見舞いマナーや金額の相場、どんなお見舞い品を贈るとよいのかをわかりやすく解説します。
思いやりの気持ちをきちんと届けるための参考にしてくださいね。
***目次***
災害のお見舞いマナーは？金額の相場と渡すタイミングは？
災害のお見舞いは、一般的な慶事とは違うので、ちょっとした配慮を心掛けましょう
（お見舞いのマナー）
・現金か品物か
･･･よく迷うのが、現金と品物とどっちを渡すといいのかですよね。
これは、どちらを渡しても失礼には当たりません。
もし迷った場合は、使い道が自由な現金や商品券などを渡す方が、相手の役に立つことが多いようです。
・現金を渡す場合
･･･お見舞金を渡すときに「水引」「のし」は付けないで、祝儀袋ではなく白無地の封筒で大丈夫です。
表書きは、「御見舞」「災害御見舞」「水害御見舞」などと書きます。
・品物を渡す場合
･･･親しい間柄であれば、どんな品物が良いのか聞いてみるのも良いでしょう。
そうでない場合も、「現在必要とする物」「生活に足らない物」「心を癒す物」など、日常生活を取り戻すために役立つものを渡したいものです。
（見舞金の相場）
災害に対する見舞金の金額は、定められたものではないので、幅があります。
一般的な相場は次のとおりですが、あくまでも目安として考えてくださいね。
・両親、祖父母･･･3万円～5万円
・祖父母、親しい親戚･･･1万円～3万円
・兄弟姉妹･･･2万円～3万円
・親戚･･･5千円～1万円
・友人・知人･･･5千円～1万円
・知人、会社の上司・同僚･恩師など･･･5千円～1万円
基本的に見舞金や見舞品を渡しても、「お返し」は必要ではないとされています。
あまり高い金額だと、相手が「返さないと不義理になるかも」と負担に思うことがあるかもしれないので、無理のない金額を渡すようにしましょう。
ただし、災害の被害程度によって、金額を高くして渡すのも構わないと思います。
（渡すタイミングは？）
・被災直後は避ける
･･･被災直後は、安否や被災の確認などで忙しく、どのような状態なのかわかりません。
家にいない場合や、災害避難所などにいることもあるので、状況が落ち着いてから渡すようにしましょう。
・状況を把握してから
･･･復旧作業や避難生活が続いているのか把握してから、何を渡すか考えましょう。
避難生活が続いている場合、緊急物資の配給などを受けていることもあり、現金を渡しても使い道がないとか、品物を渡せないこともあります。
また、相手に対応をする負担をさせてしまうことを避けることが必要です。
・連絡がついてから
･･･現金書留や品物を郵送しても、届かないことがあるので、相手の生活場所、被害状況、受け取れるタイミングなどを確認してから、負担のかからないタイミングで渡します。
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本当に喜ばれるお見舞い品！必需品を選ぶポイントは？
お見舞い品を渡す場合は、現在の必需品が何かを考えましょう。
連絡がつくのであれば、何が不足して何が必要なのか確認するのが一番良いですね。
（現在居る場所を確認）
現在居る場所が、避難生活なのか自宅、または仮住まいかでも、必需品が変わります。
・避難所の場合
･･･避難物資などが配給になることが多いので、大きな物だとか嵩張るようなものは避けます。
ウェットティッシュ、ドライシャンプー、サニタリー用品、基礎化粧品など水の不自由な場所でも使用できるものが良いですね。
寒い場所であれば、毛布や下着、ブランケットや暖かカイロなども便利です。
・自宅や仮住まいの場合
･･･自宅で災害復旧をしているとか、掃除、後片付けをしている状態のときは、清潔を保つグッズ、ゴム手袋、除菌スプレー、石鹸など衛生関係の物が必要です。
また、調理などができる状態であれば、ラップやアルミホイル、ごみ袋、使い捨ての食器、災害食、常温保存食などが良いです。
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癒しを感じる見舞い品と避けたい品物は何か？
（癒しを感じる見舞品）
必需品としてのお見舞品の他にも、癒しを感じる見舞品を渡すことで、少しでも相手の心が癒されると思います。
・リラックスする物
･･･アロマグッズやインスタントの紅茶・スープなどは、心を落ち着かせ、ゆったりとした気分になります。
・暖かい物
･･･肌触りの良いブランケットやタオル、靴下などは、ちょっと寒いと感じた時に体を温められます
・嗜好品
･･･日持ちのする少し質の高いお菓子やお茶などは、気分転換に良いでしょう。
・暇つぶし
･･･クロスワードパズルや塗り絵、クイズ雑誌などは、退屈しのぎにぴったりです。
（避けたい品物）
災害にあったときのお見舞品は、嵩張る物や邪魔になるものではいけません。
・嵩張る物
･･･大きな置物や飾り物、植物の大きな鉢物、大量の食品などは、置き場所が無かったり後片付けの邪魔になることがあります。
・香りのきつい花やグッズ
･･･ほのかな匂いならまだ良いですが、匂いがきついと体調に影響を及ぼすことがあります。
・個人的な趣味
･･･相手の好みを聞かないで、勝手に押し付ける趣味の本やCD,本など。
・中古の品物や古着
･･･使用済みの品物や衣類は、衛生面や心理的な問題があることが多いので、避けましょう。
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まとめ
被災者を応援したいという気持ちがあっても、相手のことを考えないと独りよがりで空回りしてしまいます。
相手の生活状態や要望などを確認して、必要と思われる品物、喜ばれる品物を渡しましょう。
また無理して品物を渡さずに、お見舞金をわたすことも考えましょう。
