
定年退職後に再任用や再就職をしない人は、それまで仕事に取られてきた時間が、「余り時間」として自由に使えるようになります。
人生にゆとりが生まれるので良いことだと思いますが、余った時間を持て余して、「何をしたらよいのかわからない」という人が、意外と多いようです。
仕事中心だった生活から、自分のための時間が大きく増え、「暇つぶしを探している自分」や「仕事という柱が無くなった自分」を見て、漠然とした不安や焦りを感じてしまうのかもしれませんね。
でも大切なのは、暇つぶしという時間の過ごし方ではなく、心から楽しめる趣味や活動を見つけることです。
本記事では、暇つぶしではなく生きがいの探し方、趣味の見つけ方、社会とのつながりや時間の有効な使い方などをご紹介します。
***目次***
定年退職後、退屈な余り時間をどうする?暇つぶしから生きがいへ

退職後に生まれる「余った時間」は、これまでになかった「自分のために使える時間」です。
退屈な時間の暇つぶしではなく、生きがいへのステップとして考えましょう。
具体的なアプローチとして、以下の方法をピックアップしてみました。
(何をするかより、何をしたいか)
何か教訓のような言葉ですが、深く考えなくても良いですよ。
「何か良い趣味はないか」とか、「手軽な暇つぶしはないか」と考えがちですが、大切なのは自分が「心からやりたかったこと」を思い出すことです。
・もう年だからと考えない
・・・やりたいことを始めるには、年齢は関係ありません。
「子供の頃にやりたかったこと」「今まで後回しにしていたこと」「いつかやりたいと思っていたこと」「時間がないとあきらめていたこと」など、今からでも始めることができます。
・興味の再発見から始めよう
・・・焦る必要もないし、自分が興味を持っていたことなどを考えてみましょう。
写真撮影、スポーツ、陶芸、絵画、読書、ガーデニング、工作、音楽、映画鑑賞など色々あるんじゃないでしょうか。
・新たに挑戦する
・・・「英語や韓国語を覚えてみよう」「何かの資格を取ってみよう」「ギターを弾けるようになりたい」など自分のスキルアップのための学習は、脳を活性化して達成感が得られます。
(社会とのつながりを深める)
退職すると会社との接点がほとんど無くなり、人とのつながりも急激に減ってしまいます。
そのため、急に寂しさを覚えたりして、孤独感が生まれることもあります。
そこでおすすめなのは、町内会などの地域活動やボランティア、趣味のサークルに参加することです。
・地域活動、ボランティア
・・・誰かの役に立って感謝される経験は、なかなかないことなので、生きがいを高めてくれます。
・趣味のサークル
・・・共通の趣味やスポーツ、学芸などのサークルは、意識的に人とのつながりを感じ、新しい友人関係は精神的な刺激になります。
(健康づくりでストレス解消)
体を動かすことは健康につながり、ストレス解消によく、多少疲れても仕事に影響することはありません。
体力を維持することもでき、健康管理を楽しみとすることで、続けるのが楽しくなります。
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再就職だけが選択肢ではない!退職後の趣味を見つける

(再就職以外の選択肢)
定年退職を迎えても、「もう少し働きたい」と思う人は多いですが、必ずしも再就職しなければならないということはありません。
再就職を目指すのも良いし、長年の仕事から解放された現在、精神的な余裕をもって「自分のための時間」の使い方を考えてみるのも自由です。
ただし、今回の記事は、再就職ではなく退職後の趣味の見つけ方について考えます。
多くの人は、いきなり趣味と言われても、「これがやりたかった」というものには、なかなか見つからない場合があります。
そんなときは、深く考えないで、軽い気持ちで趣味に興味を持ってはどうでしょうか。
・景色や花、気に入ったものを記念に残したい・・・カメラ、写真。
・庭の手入れ・・・ガーデニング。
・スポーツをしたい・・・ウォーキング、ジョギング、サイクリング、ゴルフなど。
・自然やキャンプを楽しみたい・・・アウトドア、ハイキング。
・美味しいものを食べたい・・・料理、食べ歩き、スイーツ作り。
・一人の時間を楽しむ・・・読書、映画鑑賞、絵画、ブログ、インスタなど。
すぐに始めようとか完璧にやろうと思わないで、まず試してみようと気楽に始めることが大切です。
たとえ三日坊主で終わっても、その経験はあなたの人生の一部になります。
続けるうちに、「自分にぴったり」「つづけてみたい」と思える趣味が見つかると思います。
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定年後の社会とのつながり!時間を有効に使うには?

長年の仕事から離れても、社会とのつながりは、生活していく上で必要なものです。
仕事という社会的なつながりから卒業して、新たな社会のつながりを持ちましょう。
(ボランティア)
退職後の社会参加で身近なものと言えば、地域のボランティア活動があります。
市町村や社会福祉協議会、自治会、町内会などでボランティアの募集や、情報をまとめて発信していることがあります。
(趣味やサークル)
市役所や公民館などの施設に提示されているサークル情報や、教室情報、共通の趣味の募集などを参考に、ちょっとやってみようかなと思うものに参加してみましょう。
カラオケや手芸教室などの他にも、定年世代向けの講座も多く開催されています。
また、自分の経験が何かの役に立つこともあります。
社会とのつながりは、待っていても生まれないので、自ら第一歩を踏み出しましょう。
まとめ
定年後の時間をどう使うかは個人の自由なので、趣味や学習、ボランティア、スポーツなど好きに使いましょう。
とは言いながら、社会とのつながりを意識的に持つことは必要です。
他人との関わりや社会の中に居場所を持って、退屈から解放された充実のある第二の人生を楽しみましょう。