
職場で密かに拡がる強い香りで、不快感や体調不良を覚えたりすることはありませんか?
香りによっては、知らず知らずのうちに人間関係にひびが入り、職場の雰囲気が悪化することも珍しくはないようです。
特にオフィスのような閉鎖された空間では、自分が香害の原因になることもあり、香りのマナーについて意識することが必要です。
そこで本記事では、香害の原因と人間関係が悪化する問題点、香害に対するマナー、職場で行う香害対策や換気と問題解決について解説します。
誰もが香りを気にしないで、気持ちよく仕事ができる環境作りを目指しましょう。
***目次***
職場で香害!その原因と人間関係が悪化する問題点とは?

(香害とは?)
香水や柔軟剤、消臭スプレー、整髪用などの人工的な強い香りが、不快感や体調不良になる現象のことを言います。
香りの好みや感じ方は、個人個人で違うので、本人は良い香りと思っていても、周囲の人々には不快で頭痛や吐き気、集中力の低下を招くということがあります。
(香害の原因)
・香りの強い香水やオーデコロン
・・・長時間香りを残すことの多い香水やオーデコロンは、狭い空間で拡散しやすいため、香りに敏感な人は強い刺激と感じてしまいます。
・柔軟剤や洗剤の香り
・・・柔軟剤や洗剤の中には、香り付きの製品もあり、その中には香りのきつい物もあります。
・ヘアースプレーやワックス
・・・無意識に整髪料を多く使用したり、自分は心地よい香りでも、他の人には嫌な香りのものもあります。
・個人の体臭
・・・本人は気づかないことも多いのですが、他の人には気になるような体臭がある人もいます。
・換気不足
・・・職場での換気が十分されていない場合、何らかの香りがこもったり強く刺激を感じたりすることがあります。
(人間関係が悪化する問題点)
香害は不快感だけではなく、体調への影響や人間関係の悪化にも影響を与えることがあります。
・職場の人に注意しにくい雰囲気
・・・香りがきつくても気にしない本人と、香りを不快に感じても「香りがきつい」と本人に直接言いにくい人との間に距離間が生まれます。
・体調不良になり業務に支障する
・・・香りによって、頭痛や吐き気、めまい、集中力の低下など、業務の効率を低下させることがあり、周囲との摩擦や信頼関係に影響を与えたりします。
・無神経な人と思われる
・・・香りを出している人は、周りに支障がでても平気な人と思われ、無神経だとか気を遣えない人と思われたり、マナーや環境への配慮に欠けていると見なされます。
・コミュニケーションを疎外する
・・・香害がひどくて席を離れた場合、会話を避けていると思われたり、円滑なコミュニケーションを妨げたりします。
・チーム内の空気の悪化
・・・周囲の人々が気を遣って話題に出せないままストレスを抱えてしまい、職場全体の雰囲気が悪化したり、加害者への不信感や職場での不満へつながってしまいます。
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香害での人間関係を円滑にするための香害マナーとは?

香りは自分では気づかない場合や、自分の好みの香りが他の人も好むとは限りません。
自分が加害者にならないためには、適切な香害マナーを守りましょう。
(香害マナー:加害者側)
・香りは控えめに
・・・香害は加害者が思っている以上に、周りの人に悪影響を与えることがあります。
そのため、職場では香りをつけないか、付けてもほのかに香る程度の香りにしましょう。
・密閉空間では香りを付けない
・・・オフィスや会議室など密閉空間では、香りがこもって香害リスクが高まります。
そのため、香りを付けないか、無香料、微香性の製品を使うようにします。
・自分の香りに敏感になる
・・・毎日香りを付けていると、香りに鈍感になることがあります。
時々、家族や友人に香りの強さなどについて、確認してもらいましょう。
(香害マナー:被害者側)
・換気をする
・・・直接注意することが難しい場合は、さりげなく「空気がこもっているようなので、換気をします」など、香りに触れないで換気をします。
・香りの苦情は慎重にする
・・・香害は相手が気づいていない場合がほとんどなので、「香りで頭痛がするので、少し配慮してもらうと助かります」など、具体的な症状を伝えて理解してもらうようにします。
くれぐれも、強く非難するような言い方にならないように注意しましょう。
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職場でできる香害対策!適切な換気で問題解決をするには?

香害が起きていることに、本人も周囲の人も気づいても、その場ですぐに香りを消すことは難しいと思います。
しかし、換気をして物理的に香りを外に排出すると、香りの濃度を下げ滞留を防ぐことができるので、体調不良等のリスクを下げることができます。
(換気による対策)
・換気扇を適切に使う
・・・トイレ、給湯室などの換気扇の積極的な利用することで、室内の香りを外に排出することができます。
・定期的な換気
・・・1~2時間おきに定期的に、窓やドアを開けて数分間換気するようにします。
習慣づけしていると、香害があったとしても、人間関係に大きく影響を与えないことが期待できます。
・扇風機やサーキュレーターの活用
・・・換気をしても風の流れが生まれない場合、扇風機やサーキュレーターを活用すると、強制的に空気を換気することができます。
・空気清浄機の活用
・・・香料に含まれる微粒子を除去できる高性能フィルター付きの空気清浄機を導入すれば、常時対策が可能です。
・人間関係の悪化を防ぐ
・・・香りを和らげることで、不満や気まずさが生まれにくくなり、人間関係の悪化に対しても改善しやすくなります。
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まとめ
香害の問題は「香り」という目に見えない刺激だからこそ、思いやりやマナーが問われます。
また、自分と他人とでは、香りに対する感覚も異なります。
個人の自由を尊重しつつ、職場全体が快適に過ごせるように、香りの配慮を心がけていきましょう。