
葛根湯は、一般的に風邪の初期症状のときに飲む薬の一つとして知られています。
結構有名なので、ご家庭の薬箱の中に入っていることも多いと思います。
でも、この葛根湯が風邪だけではなく、頭痛や肩こりにも効き目があるという話を聞いたことはありますか?
「えっ、それじゃ葛根湯って、結局何に効く薬なの?」と思う人も多いですよね。
今回の本記事では、葛根湯とはどんな薬でどんな時に飲むとよいのか、頭痛や肩こりに効くのは本当なのかについて、わかりやすく解説します。
また、正しい飲み方やタイミングについても併せて解説しますので、頭痛や肩こりに悩んでいる人も、症状軽減の参考にしてください。
***目次***
葛根湯はどんな薬?どんな時に飲んだらいいの?

葛根湯は漢方薬ですが、そもそも漢方薬とは一体どんな薬なのでしょうか?
漢方薬とは、中国から伝わった医学(漢方)を基本にして、日本人の体質に合わせて、それぞれの症状に対応するために複数の生薬を組み合わせた薬です。
病気よりも病人を見るという考え方であり、体全体のバランスを漢方薬によって整えていくものです。
(葛根湯とは?)
葛根湯は漢方薬の一つで、次の七つの生薬から構成されています。
そして、それぞれの生薬には次の効果があると考えられています。
・葛根(かっこん)
・・・体を温めて、発汗、解熱、鎮痛、血行促進、筋肉のこわばりを緩めます。
・麻黄(まおう)
・・・発汗作用があり、体の冷えを改善し、鼻詰まりや喘息などに効果があるとされています。
・桂皮(けいひ)
・・・血流を促進し体を温め、胃腸の働きを良くすると言われています。
・芍薬(しゃくやく)
・・・消炎、鎮痛、抗菌、止血効果があり、筋肉の緊張も和らげると言われています。
・甘草(かんぞう)
・・・炎症を抑える、痛みを緩和するので、のどの痛みや咳を鎮める効果があるとされています。
・生姜(しょうが)
・・・胃腸の動きを助け、健胃、鎮吐作用があり、他の生薬の副作用を緩和するとされています。
・大棗(たいそう)
・・・滋養強壮、利尿、緩和作用があり、他の成分のバランスを整える効果があるとされています。
(どんな時に飲んだらよいのか?)
・風邪の初期症状のとき
・・・ゾクゾクと寒気がする、喉が痛い、鼻水が出てきたなどの、初期症状があり、「風邪をひいたかも」と思ったときに飲むと良いです。
また、発熱があっても、汗がまだ出ていない段階(発症から1~2日)が最も効果的です。
・肩凝りや頭痛がするとき
・・・冷えや疲労による肩こりや、そこからくる頭痛に対して有効と言われています。
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葛根湯が頭痛や肩こりに効くのは本当?

(頭痛や肩こりに効く!)
全ての肩こりに効くということまでは言えませんが、筋肉の血行不良が主な原因の肩こりには効くようです。
これは、葛根湯には血行不良や筋肉のこわばりを改善する成分が含まれていることから、肩こりや頭痛の改善につながると考えられているからです。
ただし、全ての肩こりや頭痛の症状に効くということではなく、体質や症状によっては、効果が見られない場合もあるようです。
結果的には、試した人の多くが「効果があると感じた」ということだと思ってください。
(効果がない肩こりや頭痛)
頭痛や肩こりの原因が、血行不良や風邪の初期症状などで無い場合は、効果が現れないことがあるようです。
例えば、次のような原因の頭痛や肩こりには、効果がないと考えた方がよいでしょう。
・何らかの物が頭に当たったとかの打撲による頭痛。
・ズキズキする片頭痛や吐き気のする頭痛。
・ストレートネックや猫背などの姿勢の悪さや、ストレスなどが原因の肩こり。
・胃の刺激に弱い人は、胃腸に負担をかけることがあるので、避けましょう。
・葛根湯は体を温めて発汗させる作用があるので、既に汗をかいている人には逆効果になることがあります。
・脳疾患や他の病気が原因の場合は、葛根湯は効き目がありません。
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葛根湯の正しい飲み方やタイミングとは?

(正しい飲み方)
・水または白湯で飲む
・・・基本的に水(常温)か白湯(ぬるま湯)で服用します。
風邪の初期には、発汗作用を促すために、白湯の方が効果的です。
・服用について
・・・1日2~3回症状に合わせて飲みますが、市販薬の場合は必ず説明書を確認して、記載されているとおりに飲みましょう。
一般的には、食前(食事の30分~1時間前)と空腹時(食事から2時間後くらい)に飲むことが推奨されています。
・肩凝り、頭痛の場合
・・・風邪以外で頭痛や肩こりを解消したい人は、症状が出始めたときに早めに服用すると、悪化することを防ぎ、痛みの解消に効果が期待できます。
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まとめ
葛根湯は風邪の初期症状や、血行不良が原因の頭痛や肩こりには効果があると考えられます。
しかし、改善がみられない場合は、葛根湯が合わないか、他の病気の場合もあります。
葛根湯は万能薬ではないので、漢方医や薬剤師、かかりつけ医などに相談して適切な処方を受けることをおすすめします。