
青梅は、5月下旬頃になると全国的にスーパーなどで販売され、梅酒や梅干しなどの原料として人気があり、爽やかな香りや酸味が魅力的です。
その青梅ですが、青いうちに食べると「毒」があるので、「生で食べてはいけない」ということを聞いたことがありませんか?
実は、青梅にはシアン化合物と呼ばれる成分が含まれており、食べ方を誤ると中毒症状を起こす危険性があると言われています。
そこで本記事では、青梅に毒はあるのか?中毒のリスクと安全な食べ方、犬が青梅を食べた場合どうなるのかなどについて解説します。
***目次***
青梅に毒がある?シアン化合物の中毒リスクと安全な食べ方は?

(青梅に含まれる毒性とは?)
青梅には、自然界に存在する「アミグダリン(青酸配糖体)」という成分が、種子や実に含まれています。
アミグダリン自体には毒素がありませんが、体内で消化される過程で分解されると、シアン化合物という有害物質を発生させてしまいます。
シアン化号物の毒性は、有名な青酸カリのように、致命傷になるような強い毒性ではありません。
しかし、未熟な青梅を生のまま大量に食べると、中毒症状を引き起こすリスクがあるため注意が必要と言われています。
(どんな症状がでるのか?)
青梅の実や種子の中心部分に毒性があります。
特に種子の部分は、実に比べると10~20倍のアミグタリンが含まれているので、この部分を食べるのは避けた方がよいです。
未熟な青梅を大量に食べることで、頭痛、めまい、嘔吐、吐き気などの症状や、重症化すると呼吸困難を引き起こす可能性もあります。
(青梅を食べてはいけない量は?)
重篤な症状を引き起こす可能性があるのは、大人で300個、子供であれば100個程度と言われています。
この量は、一般の人であれば食べることのできない量なので、さほど心配しないでも良いと思います。
とはいっても、少量でも健康に障害が出る人がいないとも限らないので、青梅を直接食べるのはなるべく避けたほうがよいと思います。
(安全な食べ方は?)
青梅はどちらかというと、生で食べるというよりも、梅干しや梅漬け、梅酒、梅シロップなどの原料として加工して食べる(飲む)ことが多いです。
加工、熟成させることで、シアン化合物が分解され、健康障害が起こる可能性はほぼなくなるので、食べ方としてはおすすめです。
一般の家庭で食べるのであれば、梅干し、梅漬け、梅シロップ、梅ジャムや梅酒です。
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愛犬が青梅を食べた場合どうなる?ペットの誤食を防ぐ方法は?

人が食べても大丈夫だとしても、体の小さい犬などのペットが食べると、健康リスクは高くなります。
また、もし犬が青梅を食べたとしても、何個食べたかわからないこともあるので、注意が必要です。
(犬が青梅を食べて起こりうる症状)
よだれを垂らす、嘔吐、下痢、落ち着きがなくなる、ふらつく、けいれんや発作など。
また、青梅の種子は小さいので、犬が飲み込んでしまい、窒息や消化不良などのトラブルが発生することもあります。
(食べてしまったらどうする?)
犬が食べて、異常な症状が現れたら自己判断しないで、動物病院へ連絡して指示を仰ぐようにしてください。
様子を見ていると、さらに症状が悪化することもあるので、動物にとっては危険です。
・確認できるのであれば、食べた量や食べた時間、食べた梅の状態を確認します。
・食べた時間、食べた量、現れている症状などを、正確に伝えましょう。
(ペットの誤食を防ぐ方法)
愛犬の誤食は、日頃の注意で防ぐことができます。
・自宅に梅の木があるときは、落ちた青梅を犬が食べる可能性もあるので、落ちた梅をすぐ片づけるか、犬が近づけないように囲いを設置するなどの対策をします。
・青梅を置く場合は、蓋つきの容器などで密閉して、犬が食べることのできないようにしてください。
・梅干しや梅酒を作るときに、目を離したときに食べられないように注意してください。
青梅は人間にも注意が必要な果実ですが、犬にとってはさらにリスクの高い食材です。身近にあるものだからこそ、「知らなかった」では済まされないことも。正しい知識で、愛犬の健康を守りましょう。
・日常的に愛犬の様子を観察して、異変があるかどうか確認するようにしてください。
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まとめ
青梅に毒性の成分が含まれているといっても、致命傷になるような毒性ではありません。
しかし、健康障害が全くないということではないで、青梅を生で食べるのはおすすめできません。
梅自体の味を楽しむのなら、梅酒、梅干し、梅漬け、シロップなど、一般的な食べ方をしましょう。