ある日頭を見ていると「あれっ白髪がある」と気付くことがありますよね。
そして、若いうちから白髪になる人はいますが、多くの場合はある程度年齢を重ねたときに目立ってくるようです。
その白髪が目立ってきたことに対して、年齢を重ねた人は「加齢が原因だから仕方がない」と思いがちですが、実はそれだけではありません。
もしかしたら、年齢だけでなく栄養不足や貧血、体調不良のサインとしての症状が現れていることもあるのです。
そこで本記事では、白髪になることや密集して生える原因、加齢以外の体の不調との関係について解説します。
また、白髪対策や予防についても、併せて解説します。
白髪になるのは当たり前と考える前に、今日からでもできるケアを見つけましょう。
***目次***
白髪になる原因は？メラニン色素の不足が原因？
（白髪ができる原因は？）
・メラニン色素の減少
･･･髪の毛の色は、毛根の中にある「メラノサイト」という色素細胞で作られる「メラニン色素」の種類や量によって決まります。
そして、何らかの理由でメラノサイトの働きが低下したり、無くなったりすると、メラニン色素が十分に作られなくなり、色の無い「白髪」として生えてきます。
・栄養不足
･･･髪を黒く保つには、鉄分、ビタミン、亜鉛、銅などの様々な栄養が必要です。
栄養が不足すると、メラノサイトの機能が低下し、メラニン色素の生成に支障をきたします。
・加齢
･･･30代後半～40代から徐々に白髪が増えてきます。
加齢は最も一般的な原因ですが、自然な老化現象であり、体内の再生機能や代謝が低下することが原因です。
・ストレスや睡眠不足
･･･ストレスや慢性的な睡眠不足は、自律神経の乱れを引き起こし、血行に悪影響を与え、毛根への栄養供給が滞ることで白髪が増えてしまいます。
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白髪が密集して生える原因は？加齢以外の“隠れ不調に要注意！
東洋医学では、密集して生える場所により、体の不調を探る考え方があると言われています。
ただし、医学的に証明されているわけではないので、あくまでも目安的なものとして、参考にしてくださいね。
（こめかみ、耳の上あたり）
・原因
･･･パソコンやスマホの長時間使用や、目を酷使すること。
・関連する不調
･･･眼精疲労、肝機能の低下。肝臓は「血を蓄える臓器」とされ、血の不足（貧血）や解毒力の低下で白髪が出やすいという説があります。
（頭頂部、つむじまわり）
・原因
･･･ストレスによる自律神経の乱れや、紫外線によるダメージ、胃や腸の消化器系の機能低下。
・関連する不調
･･･胃もたれ、食欲不振、便秘、下痢、栄養吸収の低下など。
（前頭部、おでこ、生え際）
・原因
･･･睡眠の質の低下、思考・頭の使いすぎ、自律神経の乱れなど。
・関連する不調
･･･脳疲労、頭痛、大腸の不調、ホルモンバランスの乱れ
（後頭部、うなじ）
・原因
･･･腎臓が弱ると白髪や脱毛が起きやすいと言われています。
・関連する不調
･･･腎臓機能の低下、冷え慢性疲労、ホルモンバランスの乱れなど。
（側頭部、耳の後ろ付近）
・原因
･･･首や肩の緊張、血液やリンパの流れが悪い。
・関連する不調
･･･血行不良、肩こり、リンパの流れが悪くなるなど。
（医師や専門家に相談）
前項は、あくまでも参考とするべき情報です。
特定の場所に白髪が急に増えたとか、他の体調不良を伴う場合は、自己判断しないで医療機関や専門家に相談することをおすすめします。
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今日から始める白髪対策！予防に効く栄養素と生活習慣とは？
白髪は加齢により自然に増えるものと思われがちですが、食事や生活習慣の見直しによって、ある程度の予防や改善が期待できます。
（白髪予防に効果のある栄養素）
・鉄分
･･･髪の成長と色素の合成に必要不可欠です。
鉄分が不足するとメラニン生成が鈍くなり、白髪が増える原因になります。
多く含む食品には、赤身の肉、レバー、ひじき、納豆、ほうれん草などがあります。
・ビタミンB群、葉酸）
･･･血液を作る働きがあり、毛根への栄養供給をサポートします。
多く含む食品には、卵、魚介類（サバ・イワシ）、レバー、緑黄色野菜があります。
・亜鉛
･･･髪の主成分「ケラチン」の合成に関わり、髪の強さと色を保つ栄養素です。
多く含む食品には、牡蠣、牛肉、カシューナッツ、納豆などがあります。
・銅
･･･メラニン色素の合成をサポートする必須ミネラルの一つです。
多く含む食品は、レバー、アーモンド、ゴマ、エビなどがあります。
・たんぱく質
･･･髪の材料そのものであり、十分な摂取がなければ、色素も質も維持できません。
多く含む食品は、大豆製品、魚、鶏肉、卵、乳製品があります。
（白髪予防に効果的な生活習慣）
・良質な睡眠を確保する
･･･特に夜10時〜2時の「ゴールデンタイム」は細胞の修復・成長が活発になる時間です。
髪の成長、細胞の修復・再生が活発になると言われています。
・ストレスを溜めない
･･･ストレスは自律神経を乱し、血流を悪化させてメラノサイト悪影響を与えます。
適度な運動や趣味の時間、リラックスできる時を持ち、ストレス解消を行いましょう。
・頭皮マッサージで血行促進
･･･指の腹でやさしく円を描くように1日3分のマッサージをしましょう。
血行を促すことで、栄養が毛根に届きやすくなります。
・紫外線や摩擦から頭皮を守る
･･･帽子や日傘で紫外線を避け、強いブラッシングやドライヤーの熱を控えめにします。
・禁煙・過度な飲酒を控える
･･･喫煙は血管を収縮させ、頭皮の血流を悪化させます。
また、過度な飲酒も肝臓に負担をかけるので、程良い飲酒を心がけましょう。
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まとめ
白髪の生える原因は、加齢だけではありません。
密集する場所に寄っても、見逃しがちな体の不調のサインが隠れていることもあります。
白髪が気になってきたときは、生活習慣の改善や見直し、適切なケアを行うことが白髪の予防と健康維持につながります。
