
「あれっ、いつの間にか舌や口の中の側面がピリピリする」「治ったはずなのに、またできた」などと、口内炎にお悩みの人は多いのではないでしょうか?
舌や口の中はとても敏感なので、痛みや刺激で食事も会話をするのも辛くなってしまいます。
実は、このすぐできてしまう口内炎の原因の多くは、生活習慣の乱れや口の粘膜の強さなどが関係していると言われています。
そこで本記事では、口内炎がすぐできる原因や、口の中の粘膜を強くするポイント、生活習慣の改善による対策などをわかりやすく解説します。
繰り返す口内炎の炎症を防ぐために、正しい知識から身に着けましょう。
***目次***
舌や口の中の側面に口内炎がすぐできるのはなぜ?原因は?

口内炎は、舌や唇の裏、のど、頬など、口の中の色々な場所にできる炎症です。
傷みや違和感、不快感があり、繰り返すこともあるのでやっかいですね。
(物理的な刺激や傷)
・歯の詰め物、被せ物、矯正器具
・・・歯に合わない詰め物や被せ物が、舌や頬の内側などに慢性的に触れることで刺激になり、それが原因で炎症を起こすことがあります。
また、矯正器具のワイヤーやプラケットも唇の裏や頬に当たり、粘膜を刺激してしまいます。
・熱い食べ物や飲み物
・・・急に熱いものが口に入ると、軽いやけどをしてしまい、炎症を起こすこともあります。
・硬い食べ物
・・・せんべいや先の尖った硬い食べ物で、口の中の粘膜が傷つけてしまうことがあります。
・噛み合わせ
・・・噛み合わせが悪く、頬の内側などを噛んで傷つけることがあります。
(口の中の乾燥)
・唾液の乾燥、減少
・・・口の中が乾燥したり、唾液が不足することで、粘膜のガード機能が低下し口内炎を引き起こしてしまいます。
(免疫力低下)
・疲労、ストレス、睡眠不足
・・・日常的な疲労やストレス、睡眠不足によって体の抵抗力が落ちてしまい、粘膜の再生力も弱くなったときに炎症が起こることがあります。
・栄養バランスの乱れ
・・・ビタミンB群やビタミンC、鉄分が不足したり、栄養バランスが乱れると、炎症が起こりやすいです。
(ウイルス、細菌の感染)
ヘルペスウイルスやカンジダ菌などの炎症や繁殖も、原因の一つになります。
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なかなか治らない口内炎!粘膜を強くする五つのポイントは?

口内炎の改善や予防のためには、口の中の粘膜を強化することも重要です。
その粘膜強化のためのポイントには、以下のとおりです。
(①栄養バランス)
・ビタミンA、B2,B6、B12
・・・粘膜の再生や炎症を抑える働きが期待できます。レバー、卵、魚介類、緑黄色野菜、乳製品など。
・ビタミンC
・・・抗酸化作用があるので、免疫力を高めます。柑橘類、イチゴ、ブロッコリー、パプリカなど。
・鉄分、亜鉛
・・・不足すると貧血ぎみになるので、不足しないようにします。レバー、魚介類、ホウレンソウ、パセリ、煮干しなど。
(②口腔内の保湿)
・こまめに水分補強をする
・・・水やお茶をこまめに飲んで、口の中を潤し乾燥しないようにします。
・唾液を出す
・・・唾液は粘膜を保護するので、食べるときはよく噛んで唾液を出す習慣をつけます。
(③質の高い睡眠)
・睡眠
・・・粘膜の修復は、主に睡眠中に行われるため、質の高い睡眠が必要です。
(④ストレスを溜めない)
・ストレスを溜めない
・・・適度な運動やリラックスタイム、趣味などでストレスを解消します。
(⑤口腔内を清潔にする)
・口腔内ケア
・・・歯を磨くときは、粘膜を傷つけないように、優しく磨くようにします。
刺激の少ない歯磨き粉を使うとか、舌ブラシで舌苔を落とすのも効果があります。
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口内炎を放置してはダメ!生活習慣の改善対策とは?

口内炎になったときに、「そのうち治るだろう」と放置してはいけません。
繰り返すことやなかなか治らないときは、対策をしなければ重大な病気に進展することも考えられます。
(口内炎を放置してはいけない理由)
・慢性化を防ぐ
・・・慢性的に、物理的な刺激が原因の場合、その原因を取り除かない限り、口内炎を繰り返してしまいます。
・痛みで食事が進まない
・・・痛みがひどくなるなど悪化すると、食欲が無くなり栄養が偏ってしまいます。
・他の病気のサインかも
・・・場合によっては、ベーチェット病や口腔癌など他の病気が隠れているのかもしれません。
(生活習慣の改善策)
前項の五つのポイントを基本に、口内炎を繰り返さないように生活習慣を見直しましょう。
特に難しい改善策ではないので、今日からすぐにでもできます。
これらの生活習慣の改善は、口内炎だけではなく、日常の健康維持にもつながります。
すぐに効果がでるとは限りませんが、根気よく続けることが大切です。
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まとめ
口内炎の原因は様々ありますが、市販薬である程度抑えることができます。
ただし、なかなか治らないとか、傷みがひどい場合は、自己判断しないで歯科医院や口腔外科などを受診して、適正な治療を受けるようにしてください。