
北海道の山々の雄大な自然を体で感じたい!しかし、本格的な登山はできないし・・・。
とあきらめている人!ちょっとあきらめるのは早いですよ。
そのような人には、大雪山の主峰「旭岳」の楽々登山をおすすめします。
「標高2,291mもある山なのに、なんで楽々なの?」と疑問に思う人は、本記事を読むと答えがわかります。
今回の本記事では、初心者でも楽しめる大雪山の魅力、旭岳の登山コースと難易度、登山の服装と持ち物チェックリストを解説します。
旭岳登山のお役立ち情報として参考にしてくださいね。
***目次***
旭岳ってどんな山?初心者でも楽しめる大雪山の魅力は?

(旭岳とは?)
旭岳(あさひだけ)は、北海道の中央に広がる大雪山連峰の主峰で、標高2,291mの北海道最高峰の山です。
日本百名山の一つとして選ばれており、その雄大な自然や高山植物、野生動物との出会いなど、北海道の大自然を体感できる山として、多くの人々を魅了しています。
(初心者にもおすすめ)
旭岳の最大のおすすめと言われるのが、「大雪山旭岳ロープウエイ」の存在です。
なんとロープウエイを利用すれば、一気に標高1,600mまで約10分で行くことができます。
子供から高齢者、当然登山が初心者の人でも、絶景の自然を眺めながら姿見駅(山頂駅)に到着した時点で、下界の広大な風景を体感できるのです。
(経験に合わせた登山コース)
ロープウエイ姿見駅から始まる登山コースは、初心者や観光客まで誰でも楽しめる散策コースから旭岳山頂を目指す登山経験者のコースなど色々なコースがあります。
一番楽な散策コースなら、1周約1.7kmの歩きやすい遊歩道をハイキング気分で歩くことができます。
(日本一早い紅葉)
日本一早い紅葉が見られる山として知られてリ旭岳ですが、9月上旬には山頂付近が色づき始め、どんどん山麓へ紅葉が広がっていく様子は、息をのむ美しさで大自然の醍醐味を感じることができます。
ロープウエイで、徐々に色づいていく紅葉を眺めることをぜひ体験してほしいです。
ロープウエイで楽々スタート!旭岳登山コースと難易度は?

ロープウエイは、山麓駅(旭岳駅:標高1,100m)~姿見駅(山頂駅:標高1,600m:五合目)
なので、いきなり頂上まで約690mのところまで行けるのです。
姿見駅まで来ると、大きく分けて丘陵地のように、比較的なだらかな場所を回るコースと、山頂を目指す経験者もしくは経験者と一緒に行く登山コースがあります。
本記事では、山頂を目指す登山コースではなく、登山初心者でも安心で回ることができる、難易度が低いコースをピックアップしてご紹介します。
(姿見の池周辺散策コース:難易度最低レベル)

観光気分の人でも気軽に周ることができる、山頂を目指さないで姿見の池周辺を歩く、初心者おすすめのコースです。
・一周距離・・・約1.7km
・所要時間・・・約1時間
・特徴・・・ほとんどが丘陵地で、遊歩道は整備されています。
・コースの回り方
・・・姿見駅→第一展望台→第二展望台→満月沼→第三展望台→夫婦池→第四展望台→姿見の池→第五展望台→姿見駅に戻る
標高1,600mの姿見駅から少し登るようなコースですが、旭岳は北に位置しているので、本州の3,000m級の山に匹敵する高山環境にあります。
そのため、高山植物の種類は多種多様で、本州の同高さの山では見られないような高山植物を見ることができます。
タイミングが良ければ、エゾシマリスや珍しい野鳥と出会うこともありますよ。

・散策路
・・・両脇にロープが張ってあり、土や石が敷いてあるような遊歩道で、落差がある場所は階段上になっている場所もあります。
歩くときは遊歩道のコースから外れることはできませんので、注意してください。

・展望台
・・・1~5まで展望台があり、旭岳の山頂や360度パノラマ状の風景を楽しむことができます。

・満月沼
・・・遊歩道から少し離れたところにあるカルデラ湖的な沼で、丸い満月の形をしています。

・すり鉢池と鏡池
・・・遊歩道を挟ん大地にあり、二つの池を合わせて「夫婦池」とも呼ばれています。
すり鉢池は遊歩道のすぐそばなので、落ちないように気を付けて歩いてください。
この夫婦池を通るときに正面に見えるのが、旭岳の山頂です。

・姿見の池
・・・このコースのメイン的な池で、近くでは旭岳の噴煙が吹きあがっています。
姿見展望台からだと、旭岳の山頂をバックにした姿見の池の写真を撮ったり、風景を眺めることができます。
姿見展望台は標高1,665mで、緊急避難場所として「旭岳石室」が建っています。
姿見展望台からは、第5展望台を経由して、徐々に下っていき姿見駅に戻ってきます。

旭岳登山の服装と初心者向け持ち物チェックリストは?

歩きやすいと言っても標高1,600m以上の山の上に行くので、天候が変わりやすいのが特徴です。
服装と持ち物は、しっかりチェックしてください。
(姿の池周辺散策コースの服装)
・上半身
・・・吸汗速乾性のTシャツまたはロングTシャツを用意します。
気温に合わせて調節できるように、数枚用意していると安心です。
急な雨や防風対策のため、レインウェアも必要です。
・下半身
・・・半ズボンは避けてください。
7~8月でも10℃~15℃くらいなので、長ズボンで速乾性のある素材を選ぶと、汗をかいても乾きやすいです。靴は、運動靴か登山靴で良いです。
・その他の服装
・・・日差し対策や防寒用に帽子を着用しましょう。
寒くなったときの対策のため、薄手の手袋があると良いです。
(初心者向け持ち物チェックリスト)
・リュックサック
・・・日帰り登山でも、服や持ち物を入れるのに使用します。
・地図
・・・遊歩道は整備されていますが、万が一コースを間違わないようにするため。
・行動食(必要に応じて)
・・・おにぎり、パン、チョコレート、ナッツなど。
・飲み物
・・・汗をかいたときの水分補強のために飲みます。
・救急セット
・・・絆創膏、痛み止め、消毒液、常備薬など)
・スマホとバッテリー
・・・もしものときや連絡用に活用します。
・タオル
・・・汗ふきや防寒にも使えます。
・ゴミ袋など
・・・ゴミは持ち帰るのが基本マナーです。
・マイナンバーカード
まとめ
旭岳は“本格的な山の風景”を手軽に楽しめる貴重な場所であり、登山初心者がステップアップするのにもぴったりのフィールドです。
観光気分で登ることもできますが、実際に標高1,600mの自然界の山の中です。
しっかりした服装と装備で、登山を楽しみましょう。