
瀬戸内海に浮かぶ広島県の小さな島、大久野島(おおくのしま)をご存知でしょうか?
そこは、別名「うさぎの島」とも呼ばれ、約500羽のうさぎたちが生息しています。
この島のうさぎたちは人懐っこく、エサやりや触れ合うことが体験できます。
ただし、エサやりや触れ合いにはルールがあり、正しいマナーを守ることが大切です。
また、この島にはかつて毒ガス工場があり、その歴史を学べる資料館や国民休暇村などもあります。
そこで本記事では、大久野島のうさぎのエサやりルール、毒ガス資料館や国民休暇村の過ごし方をご紹介します。
併せて、うさぎの正しい触れ合い方や、注意点もご紹介します、
うさぎとの触れ合いを楽しみながら、国民休暇村でのんびりとした時間を過ごし、大久野島の魅力を存分に満喫しましょう!
大久野島うさぎとの触れあいガイド!エサやりルールとは?

大久野島は、多くの観光客がうさぎとの触れ合いを楽しんでいます。
しかし、うさぎたちの健康と島の環境を守るために、いくつかのルールがあります。
(うさぎとの触れあいガイド)
大久野島のうさぎは、野生ですが人懐っこいため、近寄ってくることもあります。
ただし、うさぎは繊細な生き物なので、無理に触ろうとしないで、優しき触れ合うことが大切です。
・そっと撫でる程度
・・・うさぎの方から近づいてきたら、そっと撫でる程度はOKです。
・噛みつきに注意する
・・・うさぎは驚くと逃げたり、噛みつくこともあるので、気を付けましょう。
特に小さいお子様は、保護者と一緒に触れ合うようにしてください。
・抱っこ、強く触る、追いかけるのはだめ
・・・抱っこや強く触ることや、追いかけるのは、うさぎが怪我をすることもあるので、やめてください。
無理に持ち上げると、驚いて暴れたり、骨折する危険性もあるので絶対にやめましょう。
・安全な場所で触れ合う
・・・うさぎはどこから現れるかは分からないので、踏まないように注意しましょう。
また、道路や玄関前など危険な場所では、触れ合わないようにしてください。

(エサやりのルール)
・専用のエサを買う
・・・うさぎのエサは、専用のエサ以外を与えてはいけません。
人と違い、うさぎは何でも食べることができないので、専用のエサ以外を食べるとお腹を壊すことや体調を崩すことがあるので危険です。
・持ち込みのエサはだめ
・・・自宅に合った野菜や、パンやお菓子などの人間が食べるものなどは、絶対食べさせてはいけません。
うさぎにエサをあげるのは楽しいですが、健康を考えて専用のエサ以外は食べさせないでください。
・エサは島に渡る前に買う
・・・大久野島に渡ってしまうと、うさぎのエサは売っていません。
島に渡る前に、忠海港や忠海駅近くのコンビニやスーパーで購入してください。
・余ったエサは持ち帰る
・・・余ったエサをそのまま放置すると、うさぎが食べすぎたり、カラスなどの他の動物が寄ってきたりする原因になります。
島に置いていかず、必ず 持ち帰ってください。
毒ガスの島 単行本
一人ひとりの大久野島: 毒ガス工場からの証言 単行本
毒ガスの島!大久野島の知られざる一面と国民休暇村の過ごし方は?

大久野島は広島県竹原市に属する無人島で、横約0.7km、縦約1km、周囲4.3km、面積70haの小さな島です。
※ 民家などの定住者はいませんが、「休暇村大久野島」、「毒ガス資料館」、「大久野島ビジターセンター」などの従業員は居住しています。

(アクセス)
・大三島フェリー
・ラビットライン(土日祝日、ゴールデンウイーク、お盆に運行)
・休暇村客船
www.qkamura.or.jp
(大久野島の知られざる歴史)
大久野島は、戦前から戦中にかけて日本陸軍の毒ガス製造拠点として使用されました。
当時は極秘の軍事施設だったため、地図上から存在が消され、「地図にない島」として扱われていました。
(毒ガス工場と戦争の爪痕)
戦後、工場は破壊されましたが、当時の施設跡や毒ガス貯蔵庫などが今も残されており、島の歴史を物語っています。


(毒ガス資料館で学ぶ戦争の歴史)
大久野島には、毒ガスの歴史を伝えるための「大久野島毒ガス資料館」があります。
展示内容:は、毒ガス兵器の製造過程や戦争中の労働者の生活などがあります。
毒ガスの被害や戦争の恐ろしさを学ぶことで、平和の大切さを改めて考えさせられるスポットです。
・アクセス: フェリー乗り場から徒歩約5分
・入館料: 大人 150円 / 19歳未満無料
・営業時間: 9:00〜16:00
「休暇村大久野島」は、島内唯一の宿泊施設で、自然に囲まれたリゾートホテルです。
天然ラドン温泉や、旬の食材を使った四季折々の瀬戸内料理が楽しめます。
サイクリング、釣り、キャンプ、海水浴、屋外プールなどの施設があります。
・おすすめポイント
・・・天然温泉(美肌効果のある「ラドン泉」)
レストランで瀬戸内グルメ(タコ料理や海鮮が絶品!)
日帰り入浴も可能なので、観光の合間に温泉でリラックスするのもおすすめです!
・温泉営業時間
・・・平日11:30~16:30(17:00終了)土日祝日11:30~14:30(15:00終了)
日帰り入浴料金: 大人 550円 / 小人500円

(レンタサイクルで島内散策)
・島内の散策スポット
・・・戦争遺構巡りはいかがでしょうか。
旧毒ガス工場跡(コンクリートの廃墟が今も残る)
発電所跡(毒ガス工場へ電力を供給していた施設)
砲台跡(島の防衛のために設置された)
島内は約4kmの小さな島なので、レンタサイクルでのんびり回るのもおすすめ!
アップダウンがあるので、電動アシスト付き自転車を借りると楽に移動できます。
・レンタサイクル料金
・・・宿泊者400円(2時間毎)、その他600円(2時間毎)、電動アシストは各200円プラスです。
大久野島で、うさぎと触れ合うときの注意点とは?

(注意点)
うさぎと触れ合うためのマナー以外にも、注意点があるので守ってくださいね。
・うさぎのフンに注意
・・・うさぎのフンには寄生虫が含まれている可能性があるため、触れた後は必ず手を洗いましょう。
・うさぎの口元に注意
・・・うさぎの口元に手を近づけると、噛まれることがあるので注意しましょう。
・エサは道路に置かない
・・・道路にエサを置くと、車や自転車にひかれる危険があるのでやめましょう。
・巣穴を壊さない
・・・うさぎは地面に穴を掘って暮らしているので、歩く際には足元に注意し、巣穴を壊さないように気をつけましょう。
また、巣穴に手を入れたり、石や木の枝などを投げ入れてはいけません。
・うさぎの持ち帰りはだめ
・・・うさぎが可愛いからといって、持ち帰りしようとするのはやめてください。
ここのうさぎは野生動物なので、自然公園法・鳥獣保護法に触れるので持ち帰ることはできません。
・うさぎの持ち込みはだめ
・・・多少増えても分からないだろうと、うさぎを持ち込んで放すのも厳禁です。
・レンタサイクルに注意
・・・どこにうさぎがいるのかは分からないので、レンタサイクルを乗るときは、ゆっくり注意して乗るようにしてください。
・ペットの持ち込みはだめ
・・・犬。猫などのペットは島への持ち込みは禁止されています。

まとめ
大久野島は、戦争の過去と豊かな自然が共存する特別な島です。
毒ガス工場の跡地や資料館で歴史を学び、野生のうさぎと触れ合いながら、国民休暇村でゆったりとした時間を過ごしてください。