
冬の雪道を走行していると、天候や温度によって急に吹雪や氷結露になることがあり、極端に道路状態が変わってしまいます。
そのため、立ち往生やスタック、スリップといったトラブルが発生しやすく、最悪の場合は事故につながることもあり、とても危険です。
こうした状況を避けるためには、スタッドレスタイヤやチェーンの適切な使用、そして万が一の際に備えた対策が欠かせません。
本記事では、雪道での立ち往生・スタック・スリップしない運転のコツ、スタッドレスタイヤやチェーンの効果的な使い方、動けなくなった場合の対処法などをご紹介します
冬のドライブを安心・安全に楽しむために、ぜひチェックしてくださいね。
***目次***
雪道での立ち往生やスタックを防ぐ!スリップしない運転のコツとは?

雪道での立ち往生やスタックは、冬のドライブで最も避けたいトラブルの一つですよね。
以下のポイントを意識して、安全な雪道走行を心がけましょう。
(事前準備がカギ!装備を万全に)
・スタッドレスタイヤの装着
・・・ノーマルタイヤでは、雪道や凍結路面でグリップ力を失い、大変危険です。
雪道走行では、必ずスタッドレスタイヤを装着するのが基本中の基本です。
そして、タイヤの溝が十分あるか、劣化や硬化していないかを確認し、必要なら交換しましょう。
・タイヤチェーンも準備する
・・・急な坂道の走行や、深い雪道ではスタッドレスタイヤでもスタックすることがあります。
そのため、タイヤチェーンも用意しておくと良いですね。
・タイヤの空気圧チェック
・・・空気圧が適正でないと、接地面積が変わり、スリップしやすくなります。
適正な空気圧で走行するようにしてください。
・車両の点検
・・・バッテリー、ウォッシャー液、エンジンオイル、ワイパーなどの状態など、冬に必要な機能をしっかりチェックしましょう。
(スリップしない運転のコツ)
・急のつく運転を避ける
・・・「急発進」「急ブレーキ」「急ハンドル」は、スリップの原因なので絶対に避けます。
運転操作は、余裕を持ってゆっくり行いましょう。
・エンジンブレーキを活用する
・・・下り坂や減速時には、ブレーキを強く踏まないようにして、エンジンブレーキを併用すると安心です。
・車間距離を十分にとる
・・・通常よりも2〜3倍離れた、車間距離を確保しましょう。
車間距離が近いと、前方の車が急停車したときに、追突してしまう可能性があります。
・スピードは控えめに
・・・雪道では、通常の路面よりもはるかに制動距離が長くなります。
スピードを控えめにして走行するのが重要です。
・予測運転
・・・天候の悪い日は、路面の状況は常に変化します。
急に氷結露が現れたりするので、先を予測しながら慎重に運転しましょう。
・ブレーキ
・・・凍結路面では、ABS付きの車でも油断は禁物です。
ブレーキをかける際は、優しく、じわっと踏み込みましょう。
(スタックしないための運転テクニック)
・発進時はゆっくりアクセルを踏む
・・・タイヤが空転しないよう、ゆっくりアクセルを踏み込んで発進です。
踏み込み過ぎてふかし過ぎると、タイヤが空回りしますよ。
・雪道の走行は無理をしない
・・・雪が深そうな道路は、立ち往生やスタックする可能性が大きいです。
できるだけ、深い雪道は避けましょう。
(雪道走行の際の携行品は?)
万が一の立ち往生を想定して、次の携行品を用意しておくと安心です。
・スコップ (剣先スコップ)
・スノーブラシ
・ヘルパー
・長靴
・牽引ロープ
・ブースターケーブル
・毛布
・防寒着
・非常食
・懐中電灯
・救急セット
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氷結露の危険!スタッドレスタイヤ・チェーンの効果的な使い方とは?

氷結路面は、スケートリンクのように滑りやすく、車が滑り出すと、ハンドル操作やブレーキが効かなくなります。
そのため、滑ったまま道路施設にぶつかることや、正面・側面衝突などを起こしてしまいます。
こうした危険な状況を回避するために、スタッドレスタイヤやチェーンの正しい使い方を知っておきましょう。
(氷結露の発生しやすい場所とタイミング)
氷結露は、一般的には次のような場所に発生することが多いです。
・橋の上やトンネルの出入り口
・・・路面が最も凍結しやすい場所です。
・日陰や山間部のカーブ
・・・昼間でも気温が上がらず、氷が溶けにくい場所です。
・夜間・早朝
・・・特に気温が0℃前後になる時間帯は要注意です。
・コーナーでの横滑り
・・・コーナーでは、タイヤがグリップを失い、横滑りを起こしやすくなります。
・溝の深さをチェック
・・・溝が50%以上摩耗していると、グリップ力が低下するので、交換しましょう。
・ゴムの硬化を確認
・・・使用年数が長くなると、ゴムが硬化して、本来の性能を発揮できません。
3〜4年が交換の目安です。
・空気圧を適正に
・・・低すぎると摩擦が増え、逆に高すぎると接地面積が減るため、メーカー推奨の空気圧を維持することが大切です。

(タイヤチェーンの正しい使い方)
・積雪路やアイスバーン(凍結路)
・・・スタッドレスタイヤでもグリップ力が不足する場合に装着します。
・急な坂道や雪深い道路
・・・滑りやすい道や雪が積もっている道路を走行するときは、チェーンの追加装着が有効です。
・金属チェーン
・・・アイスバーンや深い雪に強いが、振動が大きく乗り心地は悪くなります。
・非金属チェーン
・・・ゴムやウレタン製で振動が少なく、装着も比較的簡単です。
・布製チェーン
・・・応急用として装着が簡単ですが、耐久性に欠けるので、長距離運転のときは使用しないようにしましょう。
・チェーンの装着ポイント
駆動輪に装着するのが基本です。
FF車(前輪駆動)は前輪、FR車(後輪駆動)は後輪に取り付けます。
4WD車は取扱説明書を確認しましょう。
・装着前に練習する
・・・現場で装着方法がわからず慌てないように、自宅で一度試しに装着してみると良いです。
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もし雪道で動けなくなったら?JAFを呼ぶ前に試すべき対処法とは?

雪道で車が動けなくなる状況になってしまった場合でも、焦らず冷静に対処することが重要です。
JAFを呼ぶのも一つの方法ですが、状況によっては自力で脱出できる場合もあります。
JAFに頼る前に試すべき対処法を知っておくことで、時間や費用を節約できるかもしれません。
(まずは落ち着いて状況を確認!)
・タイヤが空転していないか
・・・アクセルを踏んでも進まない場合、スリップしている可能性があります。
・タイヤの下が雪で埋まっていないか
・・・深雪で車が浮いていると駆動力が伝わらず、タイヤが空回りしてしまいます。
・周囲の安全を確保
・・・ハザートランプ路転倒させ、後続車に注意しながら落ち着いて対処しましょう。
(自力での脱出を試みる方法)
・スコップで雪を掘り起こす
・・・タイヤが雪で埋まっていると、グリップしにくいので、スコップで、タイヤ周りの雪を掘り起こします。
・タイヤの下に、次のようなものを敷いて摩擦力を高める
ゴムマットや毛布、段ボールや新聞紙、小石や砂(ロードサービスエリアに設置されていることもあります)
・車の重量を調整する
・・・車内の荷物を降ろして軽くします。
後輪駆動の車は、軽くなりすぎるとグリップが低下するため、バランスを見ながら調整します。
周りに声をかけ、数人で押して脱出できることもあります。
(それでもダメなら・・・ JAFを呼ぶ)
JAF以外でも、自分が加入している自動車保険のロードサービスがあれば連絡しましょう。
その時に注意するポイントは、近くに除雪車や、地元の人がいないか確認します。
また、気温や天候が悪化する前に早めに救助を依頼します。
(JAFなどに連絡する際のポイント)
・現在地を正確に伝えます。
・・・現在地が良くわからない場合は、スマホのGPSや住所表示を活用すると良いでしょう。
・車の状態を詳しく説明する
・・・スタック状況や車の状態などを説明します。
・防寒対策をする
・・・救助まで時間がかかるので、車内で暖をとる方法を確保します。

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まとめ
冬道の氷結露は見た目では分かりにくいため、慎重な運転が必要です。
スタッドレスタイヤは適切な管理を、チェーンは必要な場面で正しく使用することで、安全性が大きく向上します。
冬のドライブを安全に楽しむために、万全の準備を整えましょう!